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2009年08月31日

雨の神田村から

再開発されるためにかなり多くの取次が移転してしまいましたが、弊社付近の路地には中小の書籍取次店が何軒も並んでいます。以前は今の道路の1本南側に今より多くの店がありました。

P1270007.jpg 再開発以前の神田村

狭い路地の両側に取次店が並んでいて今より活気があるように見えました。この一帯は神田村と呼ばれていました。
狭い路地でしたから積み降ろし中は後ろの車は追い越せませんでしたが、そこはお互い様で待っていました。クラクションを鳴らすのは他から来た車でした。

町の小さな書店にとってはここで仕入れなくては新刊等を入手できないそうです。ある書店主の話では先日話題になった1Q84は大手取次に発注しても個人書店には1冊しか届かなかったとのこと。大手取次は受発注がオンライン化して便利になったようですが、新刊書は大手書店に優先的に配本されるようです。その店では注文取消を忘れていた希望数が届いたのは2か月ほど過ぎてからだそうです。地元読書家の要望を少しでも叶えるためには神田村に来て少しでも多く仕入れなければいけないそうです。そのため遠くから仕入れにくる人によく会います。取次へ行って自分の店で売れそうな本を仕入れるというのはかなり難しいことだそうですが、そういう人が本当の書店員だと思います。

Hさんは春日部から週に3回くらい仕入れに来ています。本を取り扱う人にとって本を扱いながら煙草を吸うのは禁物で、昼食後に美味しそうに煙草を吸ってから仕入れに回っています。
Lさんは秩父の方から夫婦で週に2回仕入れに来ています。脱サラして20年ほど前に書店を始めたそうですが、最初はどうしたら良いか分からずにいたら書店経営について教えてくれた人がいたそうです。

いくら熱心な書店でも長引く出版不況のため廃業する人も多く、以前に比べると人が減ったそうです。
神田村から移転した取次も多く神保町だけでは用が済まないのも困るようです。
CIMG1124.jpg

CIMG1127.jpg

そんな8月最後の今日の神田村は台風の影響で雨になりました。
神田村に来る書店の人は本を大切にする人が多く、雨の日は濡れないようにすることが大変なようです。
取次店は本が濡れないように入口をビニールなどで雨を防いでいます。店によっては大きな庇を出して積み下ろしも濡れないようにしています。
仕入れた書店は台車に乗せた本が濡れないように注意深く積んでいます。

本が汗で汚れないように夏でも長袖のシャツを着ていると聞いた時には感心しました。そんな書店は大切にしなくてはいけないと思いますが、経営は大変なようです。

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